2013年7月30日火曜日

8:広島ラーメン紀行

福岡を出て一路広島へ。
まず途中山口で山賊に寄ります。



この岩国周辺ではかなり有名らしく、独特の雰囲気があります。
メニューに特別なものがあるというわけではないのですが、でっかいおにぎりだったりダイナミックな焼き鳥だったり、そこはかとなく山賊です。
どちらかというと、建物や雰囲気を味わうタイプのお店です。面白い。

腹ごしらえをしたら広島へ。
広島といえば、原爆ドームや厳島神社など歴史的に価値のある文化財がたくさんあります。
しかし忘れていけないのはラーメン。そう、尾道ラーメンです。
とはいえ文化財もきっちり押さえておきたい。

そんな方にライダーハウス、旅の宿375さん。
一泊千円です。年季の入った古民家で宿泊できます。居心地が良すぎて寝坊してしまい、結果3泊してしまいました。
運が良ければこんな風情のある夕食を楽しめます。


さて、この日は本当に疲労困憊で、初日は寝てました。
二日目は電車で厳島神社です。


やはり世界遺産ともなると人が多くて観光地って雰囲気です。厳かさは皆無です。
華やかな文化遺産はもう慣れてしまい、ひっそりと地元の人に信仰されている神社などのほうが魅力的に見えてきました。
世界遺産なんですが、少しだけがっかり。


帰り道に尾道でラーメン。
圧倒的な人気を誇る朱華園も月曜の午後4時とあらばすんなり入れます。


さすがに有名店だけあって美味い。尾道ラーメンが好きならば一度は行っておくべきだと思います。
さあ、せっかくの機会、一杯で終わってはもったいないので、はしごしましょう。
こちらも有名店、壱番館。


肉が食べたかったのでチャーシューメンにしました。
こちらのほうが味が濃く、名古屋人の僕に合っています。パンチの効いた味が好きな方はこちらをお勧めします。

翌日、もうひとつ気になるラーメンを教えてもらったんですよね。
四国にわたるついでに寄れます。伯方の塩ラーメン、さんわ。伯方の塩っていうと説明するまでもないあれです。


これも美味い。
このあたりはエビがよく取れるらしく、エビ塩って感じです。こちらもおすすめ。
広島に入って食べてばっかりですが、観光もちゃんとしてます。



観光地ってわけでもないのですが、電車から見えたお寺に寄ってみました。
中国地方の瓦って赤いんですね。島根あたりからずっと気になっていましたが、こんなに広範にわたって根付いている文化はなかなか珍しいものです。
赤瓦、白壁、居蔵(いぐら)づくり。これが中国地方の伝統的な建築様式だそうです。


立派な邸宅ですが、こんな家がそこらじゅうにあります。走ってて結構飽きません。中北地方は思いのほかツーリング向けです。

さあいよいよ、明日からは四国です。西日本も終わりが近づいてきました!

2013年7月29日月曜日

道具紹介 その2

電車移動中の暇潰しにひとつ道具を。
ホムセンで買った安い保冷バッグです。
一番安いので大丈夫です。
これに入れるのは凍った飲み物と、普通の飲み物。そうすると、真夏でも1日冷たい飲み物を口にできます。夏のロングツーリングはとにかく暑さとの戦いなので、こんなちょっとした工夫ひとつで劇的に楽になります。
凍ったお茶に、1Lサイズのお茶と適宜スポーツドリンク、こんな組み合わせです。お茶の代わりに適当な場所で水を汲めばコスト削減にもなります。

2013年7月28日日曜日

7:九州編 第1話(最終回)


実は九州は、ここは行かなければ!という個所は少ないのです。
なぜなら九州はGWで縦断したこともあり、気になるところの多くは既に来訪済みだからです。

しかし九州は旅先として魅力的な場所。山口まで来て行かない手はありません。
別府、佐世保、福岡でそれぞれ一泊しました。

別府は盛り上がりすぎて写真を撮るのを忘れました。
唯一の写真は別府湾です。


伝えたいことは山ほどあるのですが、悲しいかな、長文は読まれない昨今です。
彼らなら夜を徹して読んでくれるだろうに。というのも一緒に泊まった方々がかなりの読書家だったのです。

鉄輪ゲストハウスさんに泊まり、結局4時過ぎまで話していましたかね。
一泊2000円、ライダーは写真撮影を条件に1700円です。ただし、空調は別です。


一方、佐世保は写真撮りました。
佐世保バーガーを!



本当にこれだけのために行ったんです。
だって! ハンバーガーは挟むもの。
北の地には函館の雄「ラッキーピエロ」が待っている。
とすればですよ、南の佐世保、北のラッキーピエロで挟まねばなるまいことは明らかでござる。
というわけで佐世保バーガーを食べたらこの日もライダーハウス。



キャンピングカーです。
これはこれで快適。中には空調、ベッド、テレビがあり、不自由は何もありません。
民宿やまべさんが営業しているので、お風呂はそちらを使えます。つまり、お風呂が無料です。
お値段は1500円。空調は9時間まで無料、それ以降は3時間100円です。
小さな自販機みたいな箱にお金を入れるとエアコンに通電するのですが、
光熱費で頭を悩ますゲストハウスは多いと思うので、参考になるのでは。

別府もしかり、佐世保もしかり、快適すぎて「もう一泊」が頭によぎります。
価格が価格なので余計にです。

甘えを捨て、愛馬に跨り大宰府を経由し福岡へ。



これも素晴らしいのですが、やはり目が慣れてきましたね。

最後は福岡。
ここは、佐世保から一気に広島へ向かうのがつらかったので、泊まっただけです。
屋台の焼ラーメンは美味しかったな。

寄った箇所:
朝倉(別府~佐世保間)三連水車
実際に田畑を灌漑している実働水車としては日本最古の部類。

2013年7月26日金曜日

6:そして九州へ

そうそう、熱中症になったあの日、島根県の温泉津(ゆのつ)温泉に入りました。

ここはお勧めです。原爆症の湯治場としても利用されたほど泉質がよく、温度調整も一切なしというところもまた良いですね。

さて、その甲斐あってかすっきりと朝を迎えた私はさっと準備を完了し、島根を出てまずは山口へ。

山口の津和野に寄りました。全然知らなかったのですが、看板が出てたので足を延ばします。

 
なかなかの街並み。しかし全国を回っていると、このような街並みは随所にあり、見慣れてくるとこんなもんか、という感想になってしまいます。だんだん感性がすれてきました。
 

しかしこの荷物で名古屋ナンバーだと良く話しかけられますねー。というか声をかけられない日がありません。

そしてこの時重要なのは、真摯に耳を傾けることです。

例えば「その道に行くならこっちからのほうが良いよ」です。わかりました!とか言いながら変えないことって多いと思いますが、それは間違い。絶対に地元の人が教えてくれた道はいい道です。

あと要注目のキーワードは「私が好きなのは」です。有名店ではない美味しい店が出てくる可能性大です。

さて! 山口です。山口は個人的に西日本では最も期待していた箇所の一つ。

なぜって、秋吉台と角島ですよ!

まずは秋吉台。

阿蘇にも負けない開放感です。やー飛ばした飛ばした。平日で車もほとんどいなくて、爽快です。
日本三大カルスト、是非行ってみてください。

そしてとうとう来ましたよ! 角島! これは絶対に行っておくべき場所です。

 
さすがに走行中の写真は撮れませんが、ここは日本かと疑います。
楽しすぎて二往復してしまいました。ちぎらせて頂きましたよ、離陸するんじゃないかってほどに。
 
そして壇ノ浦。
 
 
奥さんの写真撮りたがる人、いますよね。あの間に全裸で映り込んでやりたい。
 
そして別府のライダーハウスで一泊です。
ライハの宿泊客で話が大いに盛り上がり、写真を撮り忘れました。くそ。

有名だけあり良い湯でしたが、やはり温泉津に一票ですね。


2013年7月25日木曜日

5:ハワイから石見銀山の熱中症

さあ、道に迷ってワイハにたどり着きました。


完全にハワイです。

CMで一時期流れていた羽合町ですね。さすがハワイ。暑い、とにかく暑い。
テントの片づけなどの軽作業で汗がダラダラ出てきます。もうあきらめました。

さて、この日の道程は短く、島根に入ってすぐの宍道湖を見てみたい、ただそれだけです。
宍道湖というと夕日が大変有名で、Bingのトップページに載る程です。

が、あいにくの天気。


しかも撮影ポイントはもっと先で、盆栽みたいな島を入れて撮るのが定番だそうです。
悔しいので代わりのアクセントをバイクにしたった!
しかし微妙だ。結構楽しみにしてたのに。

日が暮れるまで凄く暇で、鳥取のローカルフード「牛骨ラーメン」を食べて、ファミレスに沈没していました。おかげでブログが書けました。うまいですよ、牛骨ラーメン。

写真を撮ったらキャンプして終了です。一日のボリュームはこの位が良いのかも。


問題は翌日です。

夜明け前に出発し、すぐ近くの出雲大社でお祈りをした後、九州まで行ってやる!
と意気込んで出発しました。


出雲大社。
神社でのお祈りの作法は「二礼二拍手一礼」ですが、出雲大社では「二礼四拍手一礼」と一風変わっています。遷宮が終わったばかりなのでとてもきれいです。


さて、あとは山口の気になるところを回りつつ下関は壇ノ浦へ!と鼻息荒く出発したのですが、石見銀山をすっかり忘れていて、道中で発見。

石見銀山は世界遺産です。これは行っておかなければなるまい!

銀山ともなれば、それを中心に町ができます。従って、街並みもまた素晴らしいものがあります。


「良いじゃん良いじゃん」なんて思いながら銀山へ到着。精錬所跡です。


これはレアな写真ですよ!
本来ここまで車両で乗り入れることはできません。平日早朝ということと、地元の方と話が弾んで特別に許可を頂きました。道が悪くてちょっと怖かったですが。

下から見るとこんな感じです。


これを見て「へぇ~」で終わればよかったんです。終わるべきでした。
でも奥に炭鉱跡があるとかなんとか書いてあるじゃないですか!

行くじゃないですか!

遠く険しい山じゃないですか!

飲み物ないじゃないですか!

ジャケット着てるじゃないですか!



倒れました。


水を飲んでも吐き、足は痙攣。これはダメなやつだ!
朦朧とする意識の中で、とにかく一般の観光客が来る前に(バスが動き出す前に)バイクでふもとに降り、道端の日陰で休憩。

スポーツドリンクを飲めるだけ飲んで路肩で寝っ転がる。
地元の方やバスの運転手までも止まって声をかけてくる。そりゃそうだ。

大事に至らなくてよかったですが、危なかったです。手で受けるとバシャバシャっとたまるぐらい汗が出てましたので、今考えると当たり前です。なぜ引き返さなかったのでしょうね。

結局、この日はここで打ち切り、近くの宿をとりました。
滝のように水分を摂り、泥のように眠りました。

2013年7月22日月曜日

4:鳥取の水郷祭

鳥取に来ました。
夜明けとともに出たので時間がたっぷりあります。。
幸いどこで止まっても景色良いので、悪くはありません。



しかしそれでも暇を持て余していたので、途中で出会ったライダーさんに誘われた「隼駅」という駅へ。若桜鉄道という鉄道マニアでは有名なローカル線かつ、スズキの隼にあやかってブサ乗りの聖地となっています。


スズキの聖地へカワサキで乗り込みます。誘ってくれたライダーさんは隼駅を守る会のボランティアの方で、今日はその会合でした。
駅舎で焼きそばと、目の前の川で取れたナマズを頂きました。


ナマズはさすがに結構癖がありましたが、卵付きで美味しかったです。
ちょっと淡白なのに個性的なウナギといったところでしょうか。


ついでにビールも飲むか!と言われたのですが、その理由がこちら。


古い貴重な寝台列車ですが、なんとこれ、ライダーハウス。一泊1000円で泊まることができます。
運転もできます。


うそです。
しかしこの隼駅、求めていたローカル感そのものであまりにも居心地がよく、結局3時間ぐらい居座りました。駄弁ったりホームのベンチで昼寝したりあたりを散策したり。
一応駅なので、たまーーーに列車が来ます。


電車じゃないです、エンジン積んでます。


こんな列車に乗って旅するのも面白そうですね。
しかしさすがに日が傾いてきたので一路鳥取へ。


 砂丘も外せません。が、アラビアの砂漠などを想像していくとがっかりかもしれません。


近くのキャンプ場でテントを張り買い出しへ出掛けるつもりだったのですが何と祭りに遭遇です。



買い出しは中止し、祭りの出店でローカルフードらしき「ホルモン焼きそば/うどん」を調達。
花火に備え適当に場所をとり(あっさり取れるところも鳥取らしいです)食べながら待ちます。


湖上で打ち上げられますが、いくつかの花火は低く放たれ、それが湖面に映りとてもきれいです。
こんな風に。


気づけば周りは三脚カメラの方たちばかりで、偶然にもベストポジションだったようです。


視界が花火で埋まります。


クライマックスでは湖が金色に染まります。金色ってこういう色だったのか。



そんなこんなですっかり夜も更け、あとは寝るのみです。良い日だった!
明日はハワイへ向かいます。

2013年7月19日金曜日

道具紹介 その1

こんにちは。実家です。
無事、失業保険はいただけそうです!

というわけで、明日出発しようと思います。

さて暇つぶしにひとつ道具を紹介します。


レザーマンというツールナイフです。大きな十徳ナイフと思っていただければ。
キャンプとなると、包丁やハサミ、旅先で買ったワインのコルクを抜くとか、日用品が欲しくなります。しかしそれらを全て積むとかなり大きくなりますので、それに対する解決策です。


これだけ付いてます。ナイフが小さくて包丁としては少し使いづらいですが、おおよその作業は出来ます。特にプライヤーは、熱い物をつかんだり、硬く刺さったペグを抜いたりと重宝します。

爪切りが付いていたら最高だったのですが。

今回使用している道具で、唯一まともにお金を掛けた道具です。
切れ味が恐ろしく良いセレーションナイフがお気に入りです。
本当にトンボが止まっただけで斬れそうです。

2013年7月13日土曜日

3:京都~滋賀・福井 そして一時帰宅

三日目。ではなく2週間くらい経ちました! 楽しすぎてペースが上がりません。
僅かでも気になったら足を止めているのが原因です。
確実にチャリダーさんたちのほうが早いです。

結局日が暮れて野営したり、歩みを進めるつもりがなくテントを張りっぱなしで出かけたり。

このあたりの写真も張りたいところですが、滋賀・福井の写真は全部消えました。
まあ琵琶湖や天橋立、三方五湖はいつでも行ける距離なので良しとしましょう。

そんなことより。早くも東に折り返している気が。ここから家まで2時間圏内です。


そして本当にいったん帰ります!


ハローワークに呼び出しされているのです。


失業保険を申請したのですが、「あんた割と見固まってるでしょ」という因縁をつけられたので、その弁解をし、何としてでも金銭を 窃取 頂戴しなければなりません。

大丈夫、かつて口先の魔術師と呼ばれ「将来は詐欺師か弁護士か」と言われたこの私です。
絶対に言い負かせてみせます。

さて、次回出発は18日頃。
むしろここからが本番です。

2013年7月11日木曜日

2:和歌山から京都へ

そうそう、和歌山城ですが、バイクの駐輪場はございません!
城のある公園内は地元のおじいさんたちが原付で乗り入れてしまっているので(たぶんだめ)、それに乗じて公園内に止めてしまう方法があります。とはいえ外様の身で恐れ多かったのでおまわりさんに相談したところ……

「あーバイクかー。郵便局に止めちゃいな」

とのこと。
警察が言ったのだから良いでしょう。

さて、和歌山城を出て和歌山ラーメンを頂いたら一路京都へ。
京都はまだまだ見ていない文化財が残っているので、この機にいくらか消化いたしましょう。

そして京都には有名なライダーハウスがあります。
一泊1000円で二条のど真ん中。これ以上のものがありましょうか。

さて、二条城を見学したのですが写真が取れないので、伏見稲荷です。

 

伏見稲荷の凄いところはどうやって撮っても良い写真にしかならないというところ。
修学旅行の時期と重なっていたので活気がありました。素晴らしい。

ちなみに奥に行くとこんなに鬱蒼としています。


さらに奥へ行くと全国の各稲荷の本社がありますが、あまり人気がなく猫たちの安らぎの場となっています。


お祈りしてる猫もいたり。


2秒前は本当にそういう目線だったの! 本当なの!

そして伏見稲荷は想像していたよりずっと広く、そして険しく、最深部までたどり着けませんでした。

ひとしきり観光した後は、ライハで一服。
平日で翌日が雨ということで、貸し切りでした。
ライハはライダー同士の出会いの場でもあるので、ちょっと寂しいかな。
祇園祭の時期はすでに一杯だとか。

京都観光に時間を使いすぎてまたもや2泊してしまった。